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第6回

ひさしぶりに更新しています。
さて、皆さんは、経鼻内視鏡が実際にどれくらい広まっていると思いますか?
私は、以前、総合病院の勤務医と開業医の先生を対象に経鼻内視鏡についてのアンケート調査を行い、昨年の2月に第8回経鼻内視鏡九州懇話会にて講演をしました。
その結果、経鼻内視鏡を導入した開業医では全胃カメラに占める経鼻の割合は80%以上が殆どで、経鼻は主流になっていると言えました。一方で、総合病院における経鼻の割合は2%−17%と少なく、まだまだ普及しているとはいえませんでした。
もちろん、総合病院では精密検査が多いなど、施設で内視鏡検査の意味合いが異なるためにこういった普及率の違いがあるのでしょうが、単にそれだけでしょうか?
以下に医師アンケート結果(62人)の一部をお示しします。

Q1.経口と比べて経鼻の検査をするのが好きですか?
A1.勤務医では経鼻をするのが嫌いという意見が約4割見られました。
一方、開業医では経鼻を好きだという意見が上回りました。

Q1

Q2.経鼻と経口、自分が検査を受けるならどちらがいいですか?
A2.自分が受けるならば開業医は経鼻が圧倒的にいいという意見でした。
一方で、勤務医では経口を希望する医師の方が多かったです。
経口の性能がいいこと、あるいは上手な先生にしてもらえば苦しくないと思っていることなどが理由と思います。
ただしそれでも経口は苦しい?と思っているのか鎮静剤を希望するという医師も多いようです。

Q1

Q3.経鼻の画像や光量についてどう思いますか?
A3.経口の画像や明るさが経鼻より優れているということは明らかです。
特に勤務医では最先端の経口による検査に慣れているので経鼻の画像に対しての不満が多いようです。

Q1

Q4.経鼻の水切れや吸引についてどう思いますか?
A4.経鼻ではカメラが細いため、どうしても検査中にレンズが曇りやすく(水切れが悪い)、胃液を吸引するのにも時間がかかります。これについても勤務医では不満が多いようです。
Q1

Q5.経鼻の検査時間についての感想は?
A5.経口に比べて長いと感じている医者は多く、特に勤務医でその傾向が明らかです。上記のように画像や水切れと言った問題点があり、どうしても検査時間が長くなるようです。ただし経鼻では経口と比べて患者への検査の負担が少ないため、検査側もゆったりとした気持ちで検査に臨むためか、実際にはそれほど長く感じていない医師も多いようです。
Q1

以上よりわかったことは以下の通りです。
開業医では検査をする側としても自分が受ける側としても経鼻の方が好きなようです。
一方で、勤務医は経鼻の検査時間が長いこと、あるいはその性能(画像や水切れなど)が経口に劣ることが気になるようで、そのために経鼻を敬遠する傾向があるという現状が明らかになりました。
こういった勤務医と開業医の経鼻に対する考え方の違いが、最初にお話しした経鼻内視鏡検査の普及率の違いの理由の一つになっている可能性があります。
もちろん、この結果は、経鼻内視鏡の長所と短所を表しているものです。
志免総合診療所では胃カメラ検査は鼻からでも口からでもできます。
検査前に、皆さんとよく話し合ってどちらにするかを決めています。

胃カメラ検査で悩んでいる方、是非ご相談下さい。
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